七十二候と陰陽五行

2021/8/25

 季節の移り変わりは大雑把には月の満ち欠け新月から新月約29.5日で12ヵ月で1年(余りあり)が一般的です。
季節は太陽の動きと連動していますから太陽黄経(太陽の通り道)1周360度を24(15度×24=360度)に区切った二十四節気は何度か書いていますがここではさらに節気を3等分(24節気×3=72)した七十二候について説明します。
気学や奇門遁甲の月の移り変わりは(30度×12月=360度)黄経30度ごとに切り替わります。
年のスタートは十二支の寅(木の陽は甲の分身)太陽黄経315度から30度ごと(1ヶ月)に繰り上がります。
(十二支は子の冬至であり真夜中か午の夏至であり真昼から始まり九宮は陽遁は一白から陰遁は九紫から始まる)

 季節は24節気で大まかに測ることができますがさらに詳しい季節感は5度ごと区切る(5度×72候=360度)七十二候があります。
季節が細かくすることでより正確な季節の移り変わりを求めたということです。

2021年七十二候2月~ こよみのページよりデーター抽出

太陽黄経1候315度から5度ごと変化の気象

2021年の場合
2021/2/3立春1候が春風が氷を解く
2021/2/8立春2候がうぐいすなく
2021/2/13立春3候が魚 氷をいずる となっています。
陰陽五行では23時の子時間から日が変わるので2021/2/3 23:59のためカレンダーでは1年の開始は2月4日よりとなりました。


太陽の傾きの大まかは九宮から中宮の5黄は除き1白(北で冬至で陽遁開始)→年の始まりは8白(北東)→3碧(東)→4緑(東南)→9紫(南で夏至で陰遁開始)→2黒(南西)→7赤(西)→6白→1白→・・・・・
さらに細かく24節気をさらに3等分した72候となります。

奇門遁甲カレンダーの時盤も1候が上元、2候が中元、3候が下元というように72候の区切りを利用しています。
奇門遁甲カレンダーは時盤の1局は1刻(2時間)×10が単位です。
1候は1局×5日で1元に相当しますが切り替えの始まりが甲子という法則があるためずれが生じています。

気学も奇門遁甲もこのように太陽の動きと連動しています。
奇門遁甲カレンダー時盤の局は九宮の節気から冬至からは陽遁し夏至からは陰遁となりますが甲子が開始の時となります。
太陽カレンダーで時の場の象意を求める奇門遁甲カレンダーも72候に準じているのです。