本命殺と的殺ははたして凶か?

2021/3/12

本命殺と的殺の私の考え

 本命殺は時(年、月が主)の九宮の盤に生まれ星が入った方位。
的殺は時の九宮に入った生まれ星の反方位の時の凶作用です。
運勢カレンダーでのマークはで表示しています。
的殺については表示はしていません。
入った時の方位を犯す(移動や移転)と凶作用がでる。
といわれる凶だが?
私の考えを書きます。

例として三碧の時の盤の配置

六白金星生まれなら北東が本命殺方位で的殺は南西方位です。
八白土星生まれなら北が本命殺方位で的殺は南方位
一白水星生まれは東方位が本命殺ですが五黄の反方位で暗剣殺と重なり西は的殺ですが五黄が入るので的殺と五黄殺が重なりますから東が暗剣殺+本命殺 西は五黄殺+的殺となり要注意の方位になります。
一白水星生まれは三碧の時は東と西への移転などは避けたほうが賢明となります。
三碧の時の四緑木星生まれの本命殺

北西が本命殺で二黒の入る南東が的殺になります。
(的殺にはマークなし)

 本命殺は自分の星が入るということは先の三合では十二支ではあるが吉効果がでるのに対し反対に凶であるという。
自分の星が入ると気が強まり周りの意見よりも自分の意見が正しいという自己中心的な考えで突き進み反感を買い墓穴を掘る。
人の話に耳を傾けず走り出し手痛い失敗をする。
気が高ぶり過激に動きまわり体調をきたすなどの凶作用です。
 的殺も対宮ゆえに同じ作用が働くが凶作用は弱い。

 中国伝来の陰陽五行は思想と共に日本に持ち込まれています。
その思想の中で儒教の教えは江戸幕府にとって統括するにも都合がよく儒教は隅々にしみわたっていました。
儒教の教えは敗戦後にはアメリカから自由平等の思想が入ってきて影をひそめていますが現在も生きています。
意見に相違があっても親や上司に逆らうな、目上に従えという服従精神もその中の一つです。
本命殺と的殺は社会に押し付けられて自分の思う改革ができないことによるストレスのことをさしているといってもよいと思います。
このことで体調が不安定になり病に至る。
本命殺と的殺にはこの背景を頭に入れておくべきです。
 生まれ星が入るということで起きる気の大きくなることで先走りの失敗や自己中心で人の意見に耳を傾けない失敗も強気の失敗ややりすぎでの健康障害は起こる可能性はある。
だが自分の意見を押し通すという力や自分の能力を大きく見せるパワーは現代の社会で日本人が最も欠けているという分野でもあるでしょう。
このことは封建社会では凶であったが今の時代で凶ととらえてよいかは疑問と私は思っています。
9星・気学の占いだよ!の運勢カレンダーでの本命殺と的殺は慣例にしたがい凶にはしていますが数値は小さめにしています。