気について

気は起伏の激しいところから発生し平野に降る。
気は山で発生し峰に沿って平地に下り龍の住む穴に流れることで絶えず循環していることが良いとされる。
山脈も起伏にとんで重なっているほうが気は多く発生し峰を伝わるうちにさらに増幅されるといわれている。
その気の向うところが平地の龍の住む穴「龍穴」です。
この龍穴が気を受ける場所です。



風水はこの龍穴を求める占いといえます。

身近な龍穴の場所は神社や仏閣に多く見られます。
一番多い例は神社仏閣の裏側は北側で山を背にしている。
山に囲まれているが南側(正面)は開けている。
神様や仏様は北の山を背に鎮座している。
参拝者は南側から北に向かって祈りをささげる。
皇帝は玄武の山に守られ南向きに座り、謁見者は南側から北に向かって皇帝に謁見した。

相撲も北に権力者(皇帝)が南向きに座り西と東から力士(兵士)が上がり皇帝に謁見し戦い南には審査委員、謁見者という形が原型だと思うので風水の原点が土俵にはある。

起伏の激しいところに気が発生するという気は山で修業する修行僧が瞑想や荒行で悟りを得るためにも気は必要なのでしょう。
ヒマラヤを訪れた時に4000M地点のゴームク(ガンジス川の原点、氷河の終着地点)では地球が大地を裂き、ゆれ動かし、大地を押し上げヒマラヤを作り上げたそのエネルギーがヒマラヤには今も溜っている感じがします。
ゴームクには岩や石には地球の圧力とその熱でできた鉱物が石に含まれてキラキラ輝いている。
見渡す山や峰は剃刀の刃のように鋭い!
サドー(ヒンズー教の行者)が行をしている。
空気は冴えわたり、氷河から溶けた水が流れ出して氷河に削られ小粒になった石を手に取るとキラキラと輝いている。


その小川を氷の破片がダイヤのように輝きながら流れていく。

ガンジス川の源流4000mのゴームクは気の集まる龍穴だったのだろうか?

よい経験をさせてもらったと今、思います。

星降る夜だったが強烈な寒さだった(行者のテント小屋宿泊)
氷河の手前にヒンズーの祠、正面がマギトラ山、右側がタポバン(この先がチベット)吹雪で途中で引き返した(いつか登ってみたい山です)
(平成16年10月撮影4000m地点)

四神相応とは北の玄武(凸であり丘であり山であり)巨大な玄武の甲羅が北からの悪霊を防御する。
山や山脈は北側は陰の質で南側は陽の質を持っている。
中国地方の山陰道と山陽道はこの考えが元になっている。
北半球は冷気は北の北極海から南に侵入してきます。
地球は自転しているので赤道では東から西に空気は移動しますが北極では大気は留まったままで冷気を押し出します。
円球の地球は北に上がるほどすぼんで面積は小さくなりジェット気流が発生して大気をぐるぐる廻します。
山脈が北からの冷気を防ぎ北側に雪や雨を降らせます(山陰)。
山脈の南側はフェーン現象になるため湿り気が無くなり温かくなる(山陽)。
北半球では新潟と東京のように冬では雪の新潟に対し晴れの東京という地域が山を挟んで多くみられます。
東の大河から山の養分が注ぎ込まれ西の街道は富をもたらす交易です。
特に大河の川の流れの曲りの内側には堆積物がたまり土地も増えて農作物の育成にも船の着岸にも理想です。
反対に川の曲りの外側は流れが速く土地も削られていき洪水では危険な地域になります。
陰陽五行はこのように理にかなった法則を用いています。
古代中国の陰陽五行は当時の知恵の宝庫でもあったのです。

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