九星の秘密(5黄は偉大なり)

2022/1/10

 陰陽五行といえば十干(五行の幹)と十二支(五行の枝)時の場を求める九星(九宮)から成り立ちます。
九星(九宮)は一白二黒三碧四緑五黄六白七赤八白九紫が八方位と中央を時と共に変化しますが飛び回る感じから飛宮するとも言われています。
前回も教室やブログでも書いていますがさらに詳しくなぜ飛宮するか?と五黄の強さを書き足します。

左図(上図)が9星の定位置 右図(下図)は夏至前後からの移動順序(冬至前後からはこの反方位に移動する)

 夏至(太陽黄経90度 6月21日ごろ)を境に日の出の位置が南下し影が大きくなり始め陰の誕生となります。
反対に冬至(太陽黄経270度 12月21日ごろ)を境に日の出の位置が北上し影が小さくなり陽の誕生となります。
日照時間が短くなる方向を陰で反対に日照時間が長くなる方向は陽です。
陰の方向と陽の方向は日と時間が影響を受けますが年と月は北半球エリアは陰の方向だけ南半球は陽の方向だけです。

下記図は太陽の日の出の位置に合わせて九星(九宮)を横にした


陰のエリアと陽のエリアが通常で巡った時の図です。
9紫→8白→7赤→6白(陰最大エリア)→5黄→4緑(陽最大エリア)→3碧→2黒→1白→9紫と続きます。
この図では8白は陰の方向ですが陽の要素が強く2黒は陽の方向ですが陰の要素が強い。
そこでうまく巡回させるためには8白と2黒の場を変えて陰の世界と陽の世界を作り上げました。


上図が陰の領域と陽の領域をうまく巡回するために交換した図

 夏至を過ぎると9紫→2黒→7赤→6白と陰のパワーが増大し 反対に冬至を過ぎると1白→8白→3碧→4緑と陽のパワーが増大することが理解できたと思います。
その増大したパワーは5黄が衝撃を受けとめ陰遁(9紫から始まる)の場合は6白(陰パワー)→5黄→4緑(陽パワー) 陽遁(1白から始まる)の場合は4緑(陽パワー)→5黄→6白(陰パワー)と5黄が陰と陽の衝撃を受けとめる。

下記図は5黄が受ける衝撃的なパワー


夏至以降は陰最大のパワーを持つ6白を5黄が仲介し陽最大の陽最大のパワーを持つ4緑に引き継ぎ冬至からは陽最大になる4緑から陰最大値の6白に引き渡す5黄の持つ偉大なパワーが王たるゆえんなのでしょう。
 5黄が外に飛び出すと隠れたその力で押さえつけ対宮は跳ね上がるのです。

 五行には木 火 土 金 水から成り立ちます。
木は春分の春 火は夏至の夏 金は秋分の秋 水は冬至の冬が一年の中で割り振られています。
土は季節を持っていません。
木と火は陽で太陽パワーで強力な成長をうながしますが金と水は影を作り成長を刈り取り種として残します。
この調整役が土です。
五行の中での土は火(陽最大値)を刈り取る金とは特に敵対しますからこの間に土が入り衝撃を吸収するのです。
土の力は季節を循環する重要な役目をしてるのです。

 陰陽五行では十二支の三合も土が入ることで大きな力を得ています。
土の力は偉大なり!