インド最後の日

2017/10/12

 インド最後の日となる。
デリーのメインロードのゲストハウス(コッテイジ・イエス・プラザ)で朝を迎えた。
私の部屋は3階にあるが下の道路から太鼓や大きな声で何か騒々しい。
急いで服を着て降りてみるとプラカードを持った人々と太鼓をたたく人たち自転車に拡声器を積んで大声で何か叫んでいる男と女の集団が練り歩いている。
昨日もメトロの駅前で同じような集団がいた。
インドはいまだにカーストが制度はなくなっといっても現実にはその制度は生きている国だがガンジーの国だけに主張はしっかりとする国でもある。
インド人は集団の中でも個人の自由をしっかりと主張する。
あいまいな美徳が幅を利かせている日本とは大きな違いの国である。

 昨日、克尼さんを訪ねた時に日本から持参した薬を渡すのを忘れていた。
以前、ダージリンの田中お上人から日本の薬が私たち日本人には合っていると聞いていたので持参していた。
ゲストハウスの前のオートリキシャを捕まえて行き先を伝えるとどうも曖昧だ。
インド人の悪い癖で知らないことをわかりませんとは決していわない。
ボスのところに聞きに行き私がスマホで行き先を伝えるとボスはわかりオートリキシャの運転手に指示したので安心していた。
値段も往復で300ルピー(520円)で決着した。
しかしだ、スマホのGoogle地図と違う方向に行きだした。
違うのでは?と運転手スマホを見せるが彼らは地図の見方を知らないので話がかみ合わない。
結局はまわりのオートリキシャに聞きまくり違うとわかったが、遠いから行かないといいだした。
ボスとの間で値段は決着しているが時間もかかって遠回りしているし400ルピー(690円)で往復することになった。
インドはいつもこのようなことは何度かある。
克尼さんは小さな畑で草むしりをしていた。
喜んでもらえて私もうれしい。

 しかし、このメインバザールは昔のままのように混沌としたほこりっぽい一種独特のにおいもする騒音と混雑が入り混じった不思議な空間である。
日本人ではこの空間を好む人と反対に拒否する人の2つに分かれるという。
確かに日本の街は整理整頓され道路にごみもない清潔さは世界に例がない国だと思う。
メインバザールは掃除もしているが?
自分の一間もない間取りの前のごみをホウキで道路の中央に掻き出せばそれで終わりだ。
結局このごみは車がまき散らしさらに細かい埃となって自分の店に舞い戻る悪循環を繰り返している。
ごみを取りに来る人は別の人という分業もここまで徹底しているということです。
悪い点はいくらでもあるがこの空間は私にとっては楽園である。
チャイ(ミルクティー)は10ルピー(20円しない)だし まことに美味い!
ヨーグルトもコップ一杯が20ルピー(35円)
いちじくしぼりたてジュースが大盛りを一口飲んで追加してもらって50ルピー(87円)である。
バナナは2~3本では10ルピーするかしないか。
でも、マンゴーは50ルピーした。
シャカトウ(お釈迦様の頭のような果物)甘くておいしい40ルピー(70円)これは自分で選んで大きくて柔らかい食べごろを買ったから高いと思う。
 といって果物の話ばかりを書いているのは日本を発ってから一度もビールを飲んでいないのです。
もちろんワインもウイスキーもアルコールは飲んでいません。
ラダックで大麦のドブロクを3口だけ味見しただけなのです。
今日もビールは飲まないでしょうからもしかしたら日本に帰って誘惑にさえ負けなければお酒は飲まなくてよい体になってしまったのかもしれません。
 スー(友人)の誘惑に負けなければの話ですが?

 旅をの終わりを迎えてまったく予期していない大好きだったはずのお酒から果物を食べまくる自分に変わったことに驚いているわたしです。




スピーカからだみ声の演説が流れ太鼓が打ち鳴らされ男たちの後に女たちが続く  朝6時のメインバザール


メインバザールで素焼きの器をより分けている器屋の子供たち露天商


同じく総菜屋さんの露天商


果物や露天商


これは多いバナナ屋


パイナップルの切り売り 露天商


いちじくのジュース ビールよりこちらがおいしくなってしまった。


卵焼き屋 


ヨーグルト屋 これに水を加えて砂糖を入れてかき回せるとラッシーの出来上がり


コップ一杯をグビッとビールの感じでとはいかないけれど ヨーグルトこれは水無し


10年前スー(友人)が散髪した店もそのまま


そして変わったのは2代目のチャイ屋の親父 味は変わらなくうまい!

ここまで書いて いよいよ帰る準備に取り掛かります。
といっても、お土産は買わないし荷物は来るとき時より軽くなるのはいつものスタイルです。
でも、孫にだけは何か買っていかなくてはとは思っています。

メニューに戻る   ここまで読んでくれてありがとう  後書きは帰ってから落ち着いてから書きます。