原チャリの旅
釧路からえりも岬経由で浦河まで

2024/10/5~7

 いとこの兄貴の釧路の家は居心地すこぶるよく、兄貴の奥さんは料理上手で中でもホッケのフライは絶品だった。
兄貴が好きな日本酒は剣菱だという。
気が付いたら、おれは布団の中で寝ていた。
朝の6時まで爆睡したいた。
一升瓶は底のほうに少しだけたまっていた。
2人でよくもこんなに飲んだものだ。
20年ぶりに会ったんだから、話すことがたくさんありすぎて・・・といっても?
朝目覚めたときには、昨夜何を話し合ったか、、あまり覚えていないのがなさけない。

 兄貴の釧路の家を出たのは9時過ぎだった。
天気は快晴である!最高の一日になりそうだ。
おれは釧路を過ぎてからおれ一人の道路になり小さな町でガソリンスタンドを探すが、日曜はお休みでまたもや、あせりだす。
大きな町に入りやっと営業しているガソリンスタンドを見つけ、原チャリにガソリンスタンドで燃料を満タンにして気分良く走り出す。
この原チャリ、おれ一人の道路になるとアクセルを全開近く開けるとガソリン消費がめちゃくちゃ早いのだ。
小っちゃな、50㏄のエンジンをフル回転させるといっても速度はじそく50㎞ちょっとぐらいなんだろう。
いっちょ前にメーターの針は55Km/h付近を指しているが、バイク仲間が途中で教えてくれた話ではせいぜい50km/hの速度ぐらいしか出ていないという。
おれの原チャリもスピードメーターはさばを読んでいるらしい。
しかしだ、たまに出会う車は高速道路と勘違いしているくらいの速度でおれの原チャリを追い抜いていく。
特に幹線道路から外れ、えりも岬の道に入るとすれ違う車もいなくなると、心細さを感じる。
クマ出没注意、鹿の飛び出し注意の道路標識が目立ちだす。
知床縦貫道でも鹿に出会って驚いたが、車の往来は多く不安になることはなかったが・・・。
おれひとりの専用道路?では、原チャリなんぞぶつかりゃ、跳ね返されるだろう。
エゾシカは丹沢の鹿とはちがい、一回りもデカいのだから。

 海がきれいだ、とにかくきれいだ、日高昆布を砂浜で干している。
海岸線から昆布が漂っているのが見える。
昆布色の海岸線をおれはアクセル全開で、たまには大型トラックにぶち抜かれ、それでも俺は、ひたすらおれなりに原チャリをぶっ飛ばしているのだ。
トンネルに入ると冷凍庫に飛び込んだような冷たさを感じながら快晴の海岸線をひたすら駆け抜けている。
小さな漁村に人がいる、昆布を抱えて取り入れをしている。
横目で見ながら、どんな暮らしをしているのか想像している。
昔は、どこにでもあった小学校は統合されスクールバスで子供たちを集めて学校に届けている。
そのスクールバスにも、おれは抜かれながら「あ~、まばらにしか子供が乗っていない」北の町も、町をどう維持するかを悩み続けているのだろう。
立派な道路に長いトンネルを設備したが、これからどう維持していくのかを悩み始めているのだろう。

 観光資源としては素晴らしい北海道、東南アジアや熱帯の国の人は、この寒さと広大な風景と海の幸を求めていることは確かだ。
ただ、上に立つ人たちが考える豪華な施設や立派道路にしゃれたレストランをたくさん作っても観光局は来ないことは間違いない。
世界をめぐるバックパッカーたちに相談したほうが、はるかにお金もかけずに解決できるとおれは思う。
外国人がたむろしている場所は豪華な設備やしゃれたレストランがある場所ではなく、名前も知らないような祠だったりしている。
バックパッカーたちにSNSで発信してもらうような方式に変えるべきだと、バックパッカーの老人は思うのだ。

湿原と海 釧路郊外


釧路湿原はさらにこの奥


幹線道路も、マイ・ロード


丹頂鶴のカップル おれの目の前 小さな橋の当縁川から


えりも岬が近づいてきた


えりも岬灯台


えりも岬の先端より


階段を下って登ってたどり着いた


先端よりえりも岬灯台を見る


浦河のゲストハウスには4時に到着した。
ガソリンスタンドで2度 給油してたどり着く (2泊もすると、はずかしいが、ちっちゃい部屋はこうなる)


ドミトリーではなく1500円高いが個室にした。
明日は雨だという 連泊することにした。
このゲストハウスはラーメン屋と銭湯が合体していて風呂は銭湯を無料で使えゆったりと風呂を楽しんだ。

追伸:朝の6時に外に出るが雨は降っていない。
コンビニに朝飯を買いに行こうとすると、ゲストハウスの親父は傘は持った行ったほうが良いと、傘を貸してくれる。
コンビニの帰りには、雨が降り始めていた。
 昨夜はゲストハウス隣接の銭湯に入り、みそラーメンを食べたが、ここの餃子も絶品らしくTVで紹介されたらしい。
明日は、餃子をたらふく食べようと期待していたのに月曜は休み。
銭湯も休みの日だが、親父は夕方の5時から入れるという。
5時に親父がラーメン屋の横から女湯に案内してくれ、女湯で体を温めた。
へんてこりんな、宿屋だが記憶には残るな~

2024年10月8日に続く