奇門遁甲(きもんとんこう)

時と方位を使って移動し目的を達成する占い

古代中国の陰陽五行思想の集大成ともいえるでしょう。
この占いは時の皇帝が権力を集約するために使われてきたので実権をにぎる一族のみに使用されてきた。
このため、この占いが外部に漏れることを極端に恐れ秘密にされてきた。
皇帝が滅亡し新たな権力者(皇帝)が誕生すると「焚書」としてすべての歴史書を焼き尽くし新皇帝に都合の良い歴史に書き換えをしたなかで、この占いが外部に漏れることを防ぐためでもあったらしい。

時とは年、月、日、刻に通常は分類される

年の開始は24節気の立春(節分2月4日ごろ)が1年の開始で翌年の大寒(だいかん)の終わりまでです。

月も24節気と連動しています。
1月は小寒(しょうかん)1月5日ごろから大寒(だいかん)の終わりまで
2月は立春(りっしゅん)2月4日ごろから雨水(うすい)の終わりまで
3月は啓蟄(けいつち)3月6日ごろから春分(しゅんぶん)の終わりまで
4月は清明(せいめい)4月5日ごろから穀雨(こくう)の終わりまで
5月は立夏(りっか)5月6日ごろから小満(しょうまん)の終わりまで
6月は芒種(ぼうしゅ)6月6日ごろから夏至(げし)の終わりまで
7月は小暑(しょうしょ)7月7日ごろから大暑(たいしょ)の終わりまで
8月は立秋(りっしゅう)8月8日ごろから処暑(しょしょ)の終わりまで
9月は白露(はくろ)9月8日ごろから秋分(しゅうぶん)の終わりまで
10月は寒露(かんろ)10月8日ごろから霜降(そうこう)の終わりまで
11月は立冬(りっとう)11月7日ごろから小雪(しょうせつ)の終わりまで
12月は大雪(たいせつ)12月7日ごろから冬至(とうじ)の終わりまで
24節気は太陽の黄道(太陽が1年で一回りする天球上の道筋)を24等分し、太陽がその位置に来た時ですから毎年微妙に日というより時間がずれています。

日の開始は太陽が真北に入った時ですから正午は太陽が真南の時間となります。
ただし奇門遁甲を使う場合、太陽が真北に来た時点で一気に盤が次の日に変わるわけではありません。
日の出や日の入りのように徐々に明るさが増してきて(次の日の盤が見えてき始めて)太陽が顔を出し(その日の盤がはっきり見えるようになりつつある)明るさが増してくる(その日の盤に変わり始める)。
混沌とした状態から変わり始めるということを忘れないようにしてください。
ですから日の変わり目の前後の時間は使い方は難しいのです。

刻、は時間のことです。
1刻の単位は2時間です。
子刻は前日の23:00から1:00までですがこの時間も正午の時間が太陽が真南に入った時間ですからその地の経度で時間がずれてきます(日本時間は東経135度が基準)。
さらに均時差といって大要が真南に入った時間と実際の時間は地球が真球で無いことと地球の太陽を回る軌跡が真円でないことからの時差が生じます)
この均時差を無視する占い師も多い(私の奇門遁甲カレンダー時盤は均時差を考慮しています)
時計は時差を修正して使うようになります。
子刻は23:00〜01:00
寅刻は01:00〜03:00
丑刻は03:00〜05:00
卯刻は05:00〜07:00
辰刻は07:00〜09:00
巳刻は09:00〜11:00
午刻は11:00〜13:00
未刻は13:00〜15:00
申刻は15:00〜17:00
酉刻は17:00〜19:00
戌刻は21:00〜23:00
亥刻は23:00〜01:00

注意:エクセルなど表計算ソフトでは時差タブをクリックして使う近くの数値を入力すると奇門遁甲カレンダーは自動でその地域の時間が使えるので便利です

時間の節(変わり目)も隣の時間の盤と干渉して混沌としています。
効果を強く出したい場合はこの節から離れた時間(刻の中央に近い)を使ってください。
私の経験では10分近くは節から離したほうが良いと感じています。

また、年盤、月盤、日盤、時盤もお互い関係しあっています。
奇門遁甲は年盤は通常は使わない。また、月盤も引越しで使う場合があるくらいであまり使いません。
使う盤は日盤と時盤です。
特に日盤と時盤の干渉が起こる時間帯を五不遇時(ごふぐうじ)といい、私の奇門遁甲カレンダーではを付けて区別しています。
この時間は時干が日干を剋するため日干で目的達成や開運を目指す場合は使えない時間帯になります。

日盤を使うときには時間帯中央にの付かない時間を選んだほうが賢明です。。

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