玉龍山展望台に登る

2018/4/16

 前日の続きから
夕食は古城から外に出て食べようということになった。
古城内はお土産屋が連なりレストランの雰囲気も少数民族のスタイルやクラシックを醸し出し凝っているが味は外のレストランのほうが良いのではとの思いからだ。
古城は坂が多いために山の水がいたるところで湧き出てくるのだろう。
道は石畳といってもブロック大の石が引き詰めているため意外と歩きにくいし道幅も路地に入ると狭い。
地震でかなり痛手を受けたらしいがその面影はほとんど見えない。
この昔の雰囲気を出す工夫は大変な努力によるものだろう。
古城の外にも中国の発展ぶりを感じさせくのる高層ビル群はなく街自体も落ち着いた感じがなかなか良い。
人の出入りが多いレストランに入るとお客が係りになる店員を選べるシステムだったがこの店だけかもしれない。
私とスーの係りの男の子はお茶がぬるくなったら変えてくれたり小皿を持ってきたりと走り回ってくれる。
またこの店の料理の味付けもなかなかのものである。

 玉龍山という山がある。
日本の富士山のように聖地として中国でも超人気の山だ。
1日に4000人の入山規制をしているため朝早くいかなければロープウエイで頂上を拝める地点には登れないという。
ロープウエイ乗り場までも途中の大きな駐車場からロープウエイまでの専用バスに乗り換えなければならない。
地球の歩き方によると現地ツアーで行くのが一般的と書いてあり古城のツアー会社でも大いに宣伝している。
ミニバスも出ているらしいが宿のおやじに聞くとタクシーを貸し切りで行くのが当たり前だという。
親父は300元(5100円「ちょっと)1日貸し切り(8~17時)で紹介できるという。
ミニバスは満席にならないと出発しないらしく乗り場もどこかよくわからない段階だったので親父の話に乗った。
おやじにお金を払うと中国通貨の元が不足しそうだったのでATMの場所を訪ねると宿の男の子が連れて行ってくれることになった。
彼と一番近いATMに行くと6桁のパスワードを請求されキャッシングができない。
この麗江に着いたときに銀行のATMで1000元を銀行員に手伝ってもらって出金していたので問題はないと思っていたが・・焦る。
男の子に出金できた銀行まで一緒に行って出金できたATMを使って1000元(17000円+手数料)が出金できた。
(スマホで調べると6桁のパスワードを請求されるATMではそのカードは使えないらしい)
この一件でこれから向かう景洪ではATMが使えない可能性もあると思い手持ちの円を2万円ほど両替しようと思い登山の帰りに銀行に寄ってもらうことにした。
というのは国際空港では両替屋が並んでいたが街には両替屋がない。
両替屋が軒を連ねるインドやマレーシアとは違うのだ。
宿のおやじに両替はどこでするかを聞くと中国銀行という話は聞いていたが中国の銀行は頭に中国が入たので中国がつけばどこでいいと勘違いしていた。
運転手が連れて行った銀行は中国工商銀行だった。
両替を行員の案内係に訪ねると宿屋の電話番号が必要というので運転手に教えてもらうが桁数が足りないと却下されてもう一度運転手に再度電話で教えてもらう。
パスポートをコピーされる。
窓口待ち番号を機械で出してもらう。
かなり待たされる。
私の番号が来て窓口に行く。
中国語で印刷された用紙に記入せよと渡されるがよく書き方がわからないのでわかる範囲で書いて渡す。
身分証明書番号が抜けているので書けといわれる。
ないというと英語の話せる上司がやってきて何かないのかというので運転免許書を渡す。
違う窓口に来いというので両替はやめるというとすでに手続きに入っているのでできないといわれたと思う。
ここまで行員たちとのやり取りで30分近く時間が経過している。
もう意地になってしまっているので違う窓口に行って英語のわかる上司が何か読み取るような機械を持ち込んできてお金の入ったらしい金属ケースを2つも持ち込んできて私を問い詰める。
仕事は何か?と聞かれるのでリタイヤして仕事はないという。
上司がエンジニ屋だろうという。
しょうがなく適当にオフィスワーカーという。
パスポートをひっくり返したりページを何度もめくってキーボードを盛んに打ち込んでいる。
外のPADのようなボードにサインしろというので漢字で書くと英語で記入といわれ記入する。
やっとOKがでた。
1時間近くかかった。
20000円で1137.47元だったがスマホ為替で調べると今のレートのままで手数料も取られていないようだ。
ミャンマーの国境の町コータンの銀行では少額の両替でもコーヒーまで入れてくれたところもあれば・・・・・

 麗江の中心部は大渋滞の混雑で車で郊外まで抜けるには一苦労といったところ。
途中で運転手が防寒着をレンタルするところに寄る。
私たちは着れるものすべて着たのでズボンだって2枚重ねだからいいといったんだけれども・・借りることになった。
酸素もとい何本も持ってくるがいらないというと駄目だというので1本だけ購入する。
 道中の景色は運転手とスマホ翻訳での会話では絶景で有名らしいがなるほど心配していた天気も予報は曇り雨だったが太陽は出て玉龍山もくっきりと見えて紫外線日焼けが心配な様子である。
車が入れないところまでやってきた。
駐車場に車を止め運転手がチケット売り場まで連れて行ってくれる。
運転手は車で寝て待っているという。
チケットにはバスに乗る時間が記入されていて10:30がバス乗り場のゲートから入れるようだがすでに3600枚以上のチケットが販売されていた。
残り400人をきっている。
もう少し遅ければすごすごと引き帰るところだった。
この玉龍山の人気は中国でもすごいらい。

 ロープウエイもフル回転で展望台まで人を運んでいる。
ロープウエイの到着駅から外に出ると白銀の世界で眼下に森林や湖が小さく見とおせる。
標高4506mなので氷河も目の前だ。
ここから展望台までの階段の登りに途中から高山病の症状が出始めた。
展望台は4680m地点なのでほんの少しの登りなのにつらい。
何とか登りきる。
スーは高山病の症状はでなかった。
玉龍山は聖山として頂上へは登ることが禁止されている山です。
富士山でもボルネオのキナバル山でもラダックでも問題はなかったのに初めて経験した高山病はつらかった。



古城のど真ん中の宿屋 古月坊 1泊130元(2200円)


古城の風景


私の好きな骨肉茶 一番高い70元(680円)


古城の太鼓屋 飛び入りのお客たちが店員と演奏


ATMに宿の男の子に連れて行ってもらう帰りの古城の夜景 幻想的だ


宿屋の坂を上ると小学校


車で向かう途中からの玉龍山


この階段を上り始めて高山病の症状が出始める。


展望台にやっと到着した


中国では玉龍山の人気はこれ1


その2

玉龍山の写真は別途感想文とともに載せます。

2018/4/17