雲南省とラオスの旅 後書き

2018/5/1

 雲南省とラオスのちょっとだけホーチミンとバンコックのを巡る旅が終わる。
エアアジアの機内で今度の旅を振り返っている。
日本の高度成長期の時代が今の中国だ。
人々は自信にあふれている。
オリンピック開催前後からの日本は東京の空はスモッグに覆われ京浜工業地帯から吐き出される排気ガスで川崎病なるスモッグが原因の病気が流行した時代だ。
人々は自信にあふれ社員旅行が海外旅行に格上げされアジアをハワイ・グワムを添乗員の旗の後を大声で話しながら大人数でかっ歩していた。
円も強くなりはじめ海外旅行でスーツケースいっぱいのお土産を買いこみまわりに海外旅行に行ってきたと自慢をしていた時代だ。
この景気の力で会社は自然に大きくなり会社にさえいれば自然に上に昇り詰めるそんな夢のような時代だった。
今の中国と似ていると・・・・過ぎ去った過去をこの旅をして思い出していた。
中国のインフラの整備は南の果ての景況までその槌音が高らかに響き渡っていて高速道路が高速鉄道が巨大な鉄塔の送電設備がビルが工場がダンプカーが走り回り重機がうなりをあげてもっと早くもっと遠くへと人々は走り回っていた。
日本が経験した田中角栄首相の時代の列島改造論の時代が今の中国なのだろうか?
一党独裁の団結力を駆逐して世界の王者に躍り出るともがいている中国を肌で感じた旅でもあった。


昆明駅 この駅舎 この電光掲示板 音もなく走り回る電動スクーター


西のはずれの景況の町はずれ バスストップの近くに宿を取った(バスストップは郊外にあるがこの活気)

 国境を越えた。ラオスに入る。
道は細くなり曲がりくねり鉄橋もトンネルもなくなる。
バスの速度は遅くなり揺れだしまわりの人家も草ぶき屋ねの竹の壁の小さな家に変わる。
子供たちは老人の周りを裸足で走り回り老人の笑顔も子供たちの明るさもかも女たちがかまどに集まり火を囲んで笑いながら談笑している。
失われた日本の風景がここにはあった。
 私が生まれてから経験した70年間の人生を景況とルアンババーンのバスの中から過去の日本の社会を垣間見た不思議をどう表現したらいいか?


中国の大型トレーラーが駆け抜けて行く 国境 もうすぐ歩くと黄色い塔がラオスのイミグレーション
この両極端な差(中国のイミグレーションはビルの中でまわりは商店街で人があふれていた)

 それにしても姿かたちが似ているラオス人と日本人。
もし、服を取り換えると日本人と区別がつかなくなるぐらい似ているラオスの民。
前回のスローボートの旅で赤ちゃんの蒙古斑を見てから不思議な気がしている。
私たちの祖先はここラオスを経由しているのは間違いないだろう。
スーとこの不思議さに驚いていた。
私がルアンパバーン赤十字サウナで裸同士で肌を触れ合っていても全く違和感がないのだ。
この感覚は私たちと同じ遺伝子がこのラオスではぐくまれて現代に生きているということなのか?
なぜ日本とかけ離れた東南アジアの真ん中のこのラオスの地なのか不思議だ。
ホーチミンのペンタン市場の売り子も「おにいさん、安いよ!」と声をかけるだろうラオスの民には
ペンタン市場の売り子たちは見ていると本当に的確に「ニイハオ~」「アンニョンハセヨ」「サワディ~」「こんにちわ~」と同じ黄色の民を見事に振り分けるその眼力でもだ。


この修行僧の袈裟から野球のユニホームに着替えさせると高校球児と区別がつかなくなると思う ルアンババーン托鉢にて

コメの文化が強く残るラオス どちらかというともち米が主流であるが
写真はないが竹筒を鍋代わりに炊いた混ぜご飯が美味しそうに湯気を立てて屋台で売られている。


日本で花開く発酵食品の原点の魚醤の元  パクセー市場にて


玉龍山 4600mで高山病に苦しみ (中国雲南省)


パクセーのメコン川のロッジで1ヶ月のぐうたら生活を夢み ラオス・パクセー


路上の屋台で売られる摩訶不思議な商品に首を傾げ  (ラオス)


メコンの川でヨーロッパのお母さんと子供が水遊び 子供連れのヨーロッパの旅行者はラオスではかなり見かけた

ラオスもベトナムもタイでも屋台でも街角でも路地裏でも子供たちの声がこだまする。
それが当たり前の世界だということが・・・私たち日本人が忘れた世界を突きつけれれる。
子供たちの声の聞こえない街角の日本を私たちは当たり前と思っている不思議が世界の人には摩訶不思議なことと感じているのだろう。


ラオスの花 名前は調べていない ごめんなさい

ラオスの花より

 この旅は奇門遁甲で日を決めたがその日の西は八門が杜門だった。
閉ざされた門という意味の杜門をこじ開けて出かけたためか景洪の銀行の両替で閉ざされ
ルアンパバーンからパクセイーの移動はビエンチャン経由雷嵐でビエンチャン泊パクセイーと閉ざされという旅ではあったが私にとっては充実した旅でした。

あ~またパソコンの前に座り あ~でもない こ~でもない と そんな一日が始まる

好奇心を満たしてくれ探求心に油を注ぎ冒険心を掻き立てた旅が終わります。

一部 5月3日に書き加えあり旅日記