深夜特急に乗る

2019/1/17

 ペナン島からバタワースにフェリーで渡りKTM コミュニティー列車でパダンバサールまで行き国境を越えといっても同じ駅にマレーシアとタイのイミグレーションがあるらしいが簡単に通過できたという人もいれば通関できず陸路通関をやむなくしたという人の意見もネットではありちょっと不安ではあるがいよいよ深夜特急に乗るのだ。

 ペナンのジョージタウンの暮らしやすさは年金生活をペナンでと夢見る人も多いだけあり食事も移動も気候も人のやさしさも風俗がゆったりと生活するに向いている。
飯がうまいのだ。
移動も無料バスが循環している(フェリー乗り場から中央の周りだけれど)。
人がやさしいのもうれしい。
どっぷりと漬かりこんでしまいそうなジョージタウンである。
安ホテルを一歩出れば飯屋が軒をつらねている。
何を食べてもうまいしたった2日でも顔なじみになるといろいろとアドバイスもしてくれる。
今朝も食堂の中の個人商店のおばさんに雲南麺を作ってもらって飲み物屋のおばさんはミルクティーかいと声をかけてくれる。
合わせと180円ぐらいの朝飯だ。
それがまたうまいのだ。

 ホテルの代金をダブルでとられていることに気が付いた。
LinkHotelはagodaネット予約サイトで契約したのだがホテル代金はホテルに直接支払い契約になっていた。
もしもの時の保証としてクレジットカード契約も打ち込んでいた。
ただ使ったカードがデイビットカードだったのでそのまま引き落としされたらしい。
銀行口座情報を見て気が付きフロントと掛け合ったがagodaの問題でagodaから口座に返金されるということで一応は決着したがフロントの娘さんも最後はPCの翻訳機能を使って日本語で私に説明してくれる。
デイビットカードも保証のような使い方には使ってはいけないということでしょう。

 国境のパダンバサールからタイKTMの深夜特急が出発するのは17時だが時差がマイナス1時間マレーシアとはある。
10時にLinkHotelをチェックアウトしデポジットで預けた50リンギットを返してもらい無料バスでフェリー乗り場まで行きフェリーでバタワースに渡りバタワースKTM駅には11時半ごろには着いた。
1時間程度待ち時間があったが無事に国境駅のパダンバサール駅に着いた。
イミグレーションが閉まっている。
この列車の乗客のうち10人程度しかイミグレを利用しないのだからタイのハトヤーイやマレーシアのクワランプールから来る列車まではイミグレは開かないらしい。
タイのハトヤーイから列車が来てイミグレが開いた。
マレーシアとタイのイミグレの距離は10mもない全くの隣という。
同じ駅で単に別れているだけで自由に行き来しているという変な感じのイミグレーションだったがバタワースから来ると国境越えの難易度は高いと思う。
ヨーロッパの旅人たちと聞きまくりで何とか乗り越えることができたがだめなら陸路を使えば問題はないと思う。
時間はたっぷりとあったから。

 今この日記は深夜特急の中で書いている。
車掌がベットメイクをしてくれ下段のベットの中で気持ちよく書いている。
ネットにアップしようとスマホを見るとSIM8日間の期限が来てインターネットにつながらない。
今日はここまで書いて・・・・寝ます

 夜が明けてきた。
うつらうつらしながらとりとめのないことを考えている。
5時半ごろどこかの駅で止まった。
屋台では朝飯の準備が始まっている。
夜明けが始まってきた。
トイレに行って顔も洗ってまた「うつらうつら」の世界にひたる。
カーテンを引いているのでクーラーの冷気も入り込まないがアルミ保温シートをタオルケットの上にかけているので温かい。
インドの旅でも空港で床に寝た時も使ったアルミ保温シートに今回も助けられた。
7時ごろだろう明るさが増してきてタイの農村の景色が広がってきた。
 シンガポールは日本人の生活レベルよりも上をいっているようだし、マレーシアは日本と生活レベルは同じ程度と感じる。
日本がバルブ崩壊で実質賃金が上がっていないというよりデフレ状態を続けているうちにアジアの国々は確実にレベルを上げてきている。
旅をしているとそのことを理解していないのは日本人かもしれないと考えてしまう。
もう沢木耕太郎の深夜特急の世界はどこを探してもないのだ。
ミャンマーだってラオスだって隙間だらけの家と単純な鍋や数個の食器しかない生活は山の中の少数民族の世界でしか見ることができなかったが家の外にはプロパンガズボンベガ置いてあったりと少数民族の住む山岳地帯も変わりつつある。
マレーシアのイポーの街でもベンツをおばさんが乗り回し下手な運転だなとよく見るとおばあさんがハンドルを握っている。
車の社会も日本と変わらない。
物価の安いアジアのほうが暮らしやすくなっているのではないだろうか?
ペナンのジョージタウンで年金生活者らしいヨーロッパの人々を見ていて痛切に感じてしまう。
アジアは劇的に変わっていることを今実感している。

 この深夜特急はタイKTM(タイ国鉄)が運航している。
下段のベットのほうが少し高いが下段は外が見れるしベットは広いしネット予約するときは下段を選ぶべきです。
 今列車が止まった。
なかなか動き出さない。
物売りがやってくる。
パダンバサール駅で両替をしようと思っていたが両替屋がないのであきらめていた。
昨日はバタワースフェリー乗り場からバスストップチケット売り場で出来立てパンを3個買ってきてバタワース駅で1個食べコニュニティー列車の中で1個食べ深夜特急に乗って1個食べてから何も食べていないのにタイのお金を持っていない。
思い出した!スーに40バーツ(140円)と何かの時に使えと少額ドルを50ドルぐらいを預かってきていた。
あわててバックから引っ張り出した40バーツ(140円)から20バーツ(70円)のミルクコーヒーとクッキーでバンコックまで空腹をしのぎます。
持つものは友だな〜



居心地がよかったLinkHotel 狭いけれど 1泊2500円超えていると思う


お世話になった食堂はいろいろな個人商店が入っている。


コミュニティー電車がやってきた パダンバサールに向かいます


車窓から 田舎の風景 マレーシア


タイ側から向こうがマレーシアのイミグレーション 同じ駅の中で出入りは自由という


深夜特急(スペシャル・エクスプレス)はこんな感じ


寝台列車に早変わり


パダンバサール駅では2両編成だったが次の駅から10両近くが連結されたよう


このミルクティーとクッキーでバンコックまであと2時間空腹をもたせます

深夜特急(スペシャル エクスプレス) 旅をしてると実感できてなかなか面白い

2019/1/18