奇門遁甲はどんな占いなの?

 方位を八方位に分け出発の時と方位を求め出向き滞在することで願いをかなえる占いです。

方位を求める
時を求める

天の時 地の利 人の和 この調和を利する時と方位を盤から求める

天の時
2004/10/19ガンジス川源流4000m氷河で見た星降る空

地の利
2008/10/15台湾の秘境 多納温泉

人の和
2015/6/21ラオス・ビエンチャン街角より

奇門遁甲の盤の構成は天と地、八門、九星(気学の九星ではない)、八神、九宮のより構成されています。

1.天地(天と地)

天と地は十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)の10にて構成されています。
作盤では八卦の方位は中宮を入れて9宮しかありませんから1つあまります。
1坎宮(北)、2坤宮(南西)、3震宮(東)、4巽宮(南東)、5中宮(中央)、6乾宮(北西)、7兌宮(西)、8艮宮(北東)、9離宮(南)
そこで十干の中でも特別の甲を六儀(戊己庚辛壬癸)の中に隠して九宮に配盤し後で甲を表に出します。
遁甲といわれるのはこのためです。

八卦の名称
北西 北東
乾宮 艮宮
西(兌) 東(震宮)
坤宮 巽宮
南西 南東

十干で甲は特別な存在です。

六十干支(時をあらわす)でも甲子から始まります。

三奇
六      儀

 甲は特別な存在で甲尊として扱われます。
その下に乙丙丁が三奇として特に優遇し扱われます。
六儀(戊己庚辛壬癸)の中に甲が隠れます。

黒→(良い関係)茶→(悪い関係)

上図は五行の良し悪しの関係をあらわした図です。
木と火の関係はたいへん良好な関係です。
十干では木は甲と乙、火は丙と丁です。
また木は東が定位置で反方位の西は金です。
反方位は相性が悪い
そうです甲の政敵は庚なのです。
金は庚と己、金と水(壬と癸)の関係は良好です。
(土(戊と己)は季節の節(土用)に入るようにどちらつかずの優柔不断なところあり)
庚と辛が天と地に入ると凶作用が強まる関係はこのためです。
また乙と辛、丙と庚、丁と癸の関係も五行の相克から凶の要素が強まります。

十干の時と方位の配置
1
6 8
壬癸
7西
戊己
5

東3
丙丁
2 4
9
戊と己は節(間)に入る

三奇と六儀の関係(甲尊を含めて)、この相性と五行の象意から天地の象意が決まります。
そして八門や九星、八神、九宮の組み合わせでさらなる象意が決まります。

奇門遁甲の奇は「きっかいな」という意味ではありません。
「特別に優れた」という意味ですから三奇の重要性はわかるでしょう。

補足:この相性の良し悪しの関係から八卦でも北西の天、南東の整うという良い象意が生まれています。
土は南西と北東です。

天地の象意の説明はhttp://www.ne.jp/asahi/tokoro/uranai/kimon/gif/tentiban.htm

2.八門

その時にどの門を使うとうまく事が運ぶか?
八門の定位置と現象は重要です。

八門の象意と効果
休門 大吉 移転、旅行、建築、修造、和議商取引、求財等百事に吉。富貴、子孫繁栄、不動産増。
生門 大吉 就職、求財、面接、商業、治病、建築等諸事に吉。遠方の取引に効果あり。悪いことは消えた無くなり異性による物質援助あり。
傷門 訴訟には絶対使ってはいけない。移転禁止。手術、狩猟、捕獲、逮捕、索債等には吉。また、ギャンブル、株等の投機的な事柄には用いられる。その他は凶。
杜門 万事塞がる。身を隠す事には吉。それ以外は使えない。
景門 中吉 特に試験に良し。修築、拝謁、訪問、埋葬、婚姻に良し。企画、名声に良し。口論・トラブルに要注意。
死門 大凶 動くといけない方位で動けば職を失う。葬儀、埋葬には吉。
驚門 控訴が起こり刑罰にふれる。相手を驚かす事には使える。自分も驚く。
開門 大吉 就職、求財、面接、商業、婚姻、移転、建築等諸事に吉。強すぎる欲望は凶。
隠し事ができない。

八門の定位置と季節

定位置の季節が八門の効果を強くする

西

奇門遁甲カレンダーには数値で代用している九星、八神、九宮について

3.九星

九星(気学の九星ではない)には次の星がある
(八門との相性のより吉凶が変わる場合あり)

天蓬星 頭を悩ませる
天ゼイ星 企画に良し
天冲星 攻撃に良し
天輔星 求職や商売に良し
天禽星 使いにくい五黄に近い
天心星 すべてに良し
天柱星 修築や婚姻、進んでよし
天任星 努力が実を結ぶ、良し
天英星 穏やかさが良し

古いバージョン(ホームページビルダー8)で漢字変換ができなくてごめんなさい(九星と八神)

4.八神

直符 正義、率直
トウ蛇 ずるい
太陰 誠意、愛情
六合 友情
勾陳 一匹狼
朱雀 華麗
九地 合理的
九天 公正、発展

5.九宮

九宮は日本では一般的な九星気学の五行を外したもの。
五黄殺と暗剣殺が生じる(占い教室 九星の働き

一白 後ろ向き
二黒 忍耐
三碧 発展
四緑 順応
五黄 陰険
六白 決断
七赤 優雅
八白 努力
九紫 知恵

作盤では時の九宮が何かは重要ですが盤を使うでは九宮は大きな要素とはなっていません。
暗剣殺と五黄殺を重視する人もいますが多くの占い師はあまり問題視していません。
奇門遁甲カレンダーでは暗剣殺は考慮していますが扱いは小さいです。

奇門遁甲カレンダーでは九星と八神、九宮は数値の中に入っています。
また格(天地、八門、九星、八神、九宮より数式の組み合わせのようなもの)も数値に入ります。
吉格が多いと数値も上がり、凶格が多いと数値も下がります。
ですから数値を優先してください。
このように奇門遁甲カレンダーでは重要な要素である八門と天と地を載せて九星、八神、九宮はマークと数値で代用しています。
このため盤が簡素化されわかりやすく初心者でも使いやすい盤になっています。

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