陰陽五行の仕組みNo.7

2020/4/23

納音と十二運

 60干を五行に変換することは前回書きましたがもう少し詳しく付け加えることから
納音は十干が主で十二支の破(反方位)の組み合わせが同じ五行です。
(違いは三文字で表示)

例:3丙と33丙は十二支が3は寅に対して33は申 4丁と34丁も同じく4卯⇔34酉
納音は爐中火と山下火というように反方位はライバル(にらみ合う)関係で剋(凶)の相性だが五行は火です。
ただし爐中火は炉の中の狭い中で燃える炭火に対して山下火の山ろくで燃える焚火という火の違いを示してはいる。
(反方位は合わせ鏡のように相手の手の内が読みあえる似た者同士の関係だが凶である関係)

今回は陰陽五行の相性には触れていないので特に不可思議な十二支の相性の関係は十干と十二支の関係についての解説を参照してください。
十二支の三合についても書いています。

十二運

 十二運は十干にさらに十二支が強く影響し十二支の破と三合の相克(吉凶)のより輪廻転生を12に区分けした。
胎: 受精により新たな命の誕生の状態
養: 母体での成長
長正:誕生し幼年期
沐浴:やんちゃな成長期
冠帯:成人と認められた時から
健禄:実力発揮の自信に満ちた時
帝旺:トップの時
衰:老人の入り口の時
病:体力知力も力尽きる前
死:人として終わりの時
墓:活動が止まった状態
絶:たましいの状態
動物占いは以上の12を動物として扱っている。

十二運では東西の木と金(甲乙と庚辛)の勝負師ライン
南北の火と水(丙丁と壬癸)の知恵者ラインはあいまいの土(戊己)が入り二つのグループで構成されている。
動物占いの動物名と十干と十二支の関係

十二運では火と水の南北の知(学芸術)ラインに土を加えているので丙丁戊己と壬癸が
長生、冠帯、帝旺、病、墓、胎の6種類
木と金の東西の勝負(パワー)ラインは甲乙 庚辛が
沐浴、健禄、衰、死、絶、養の6種となっています。


上図は左から十二運 干支の三合(吉の相性) 干支の破(凶の相性)

上図から帝旺は例として丙午に対し胎は丙子と十二支の破であるので天河水に対して潤下水と似た者同士の破の関係ということがわかる。
また、帝旺と長生と墓は例として3丙寅 43丙午 23丙戌なので寅‐午‐戌の三合が成り立っています。
十二運は十干と十二支の関係がより対等に近いといえるでしょう。

十二運では以上のことから養、長正、沐浴、冠帯、健禄、帝旺は陽の質であり衰、病、死、墓、絶、胎は陰の質考えると例えば養の反方位の衰は養は成長の姿であれば衰はおとろえる姿となり楽に理解できると思います。

このように十二運も同じく甲子が海中金なら甲午が沙中金ということが陰陽五行の仕組みといえるでしょう。

基本は木と金は似た者同士の勝負師であり火と水は似た者同士の知恵者でありお互いにけん制しあっているが土がその仲を取り持っているということになるのです。
あいまいな土が12運では火水のグループに入っています。

十二運は動物占いでは生まれた年月日時間では誕生の日の60干の番号を利用しています。
例えば丙辰の日に生まれたら六十干番号53丙辰なので53の黒ひょうということがわかります。

 陰陽五行の十干と十二支は60回の繰り返し時として流れていますから生まれた年月日時で4種類の60干が存在します。
この4種類を柱に見立てた占いが四柱推命です。
60干も納音も甲子&甲乙×1なので30種類あるが半分の15を覚えると十二支の破はその意味の反意語と思えばよいし
12運も干支の破は反意の意味となり6運を覚えることで成り立つと思いますが難しいことは確かです。
という私はもうすぐ74歳になるので悲しいかな昨日のことを思い出せないことがある今日この頃です。

私のわかることはお答えしますのでコロナウィルスで外出できない今日この頃なのでメールをどうぞお待ちしています。
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