旅の終わりは2人だけの晩さん会

2015/7/2

 寺本君からのメール(シュムリアップの安宿で偶然会った児童施設の活動家)
バンコックにいるので会いましょう もちろんですとも!(^^)!
明日は日本に帰る私、最後の思い出にバンコックでプチ豪華な晩餐会を2人ですることにしました。

 今回の旅は世界旅行をしている若者に大きく刺激を受けた旅でした。
ラオスのメコン川スローボートではみわさん。
ルアンバーンからプノンペンは岡本さん。
そしてカンボジアのシェムリアップでは寺本君。
この広い世界で偶然の出会いが私の老いぼれた頭を刺激する。
若者の行動力の源のエネルギー、世界をこの目で見てやろうという 肌で感じてやろう 味わってやろうという貪欲さに・・・  若者って素敵だ〜
若者の言葉と行動力に乾杯! そして若本たちの旅の安全と楽しい旅であるようにと心から願う私です。
 ヨーロッパの若者はアジアの街でバックを担いでよく見かけます。アジアの若者も韓国や台湾の若者をチラチラと見かけるようになりました。中国の若者はまだ自由には出かけることが難しいのでしょう。団体での行動ですが多く見かけるようになりました。
 日本の若者ももっと世界を見なくては広い心を持てないと強く思います。
日本は島国で国境は海ですから隣の国の人とは海で遮られています。でもこんな環境の国は世界でもごく限られています。ほとんどの国が陸地に見えない線が引かれその線をまたぐと違う国という国境を持っています。
でも国境の線は線の近くに住んでいる人の意志で引かれてはいません。多くは大国の利益が絡んでその人たちの意志とは無関係に引かれたのが国境です。
国境をバスで超えるたびに複雑な思いを旅人はするのです。
日本の国力を実感するのも国境でした(ビザが免除されていたり指紋の捺印が免除されていたりを実感しました)。
しかし国が違うと国境は厳しいラインに変わります。いろいろと係官は問題を提起して素直に通そうとはしません。
同じ人間なのに小さな差別を国境は感じさせてくれます。
 EUの地域ではフリーパスになってきたようですがアジアはまだまだフリー通過には時間がかかりそうと国境で実感しました。
持てる国と持てない国の格差が微妙に影響していると実感させられる国境です。

 今回はメコン川を見てやろう。と最初は企画した旅でしたが若者たちの出会いや肌と匂いと味で感じる 言語で感じる旅を続けるうちに初めは予定になかったカンボジアに急に行きたくなったり3週間の短い旅でしたが充実した日々を送ることができました。
Wi-Fiが山の中の街でも通じることにも驚きました。世界は知らないうちにインターネットの内側に存在するようになったのです(この文を書くちょっと前にみわさんからミャンマーはWi-Fiがつながらない〜とEメール)。
世界が変わり始めていると。
街のあちこちでネット通信する若者を見ておばさんを見て おっかなびっくりで指で操作する年よりも かっぷくのいい年配者も 高校生も・・・人とのつながりが変わってきていると実感しています。

 小さな幸せをたくさん見たこともうれしい。
一番多い国がラオスです。子供たちの笑顔。朝の托鉢でのやさしい心使い。カレッジの若本たちの自信にあふれた笑顔。この国の持つエネルギーは人なんだ!決して豊な国ではないけれど「心のやさしさ」がこの国を心豊かな国に旅人の集まる国に変えていくのでしょう。

 インフラの国際競争中のプノンペン(カンボジアの首都)も車やバイクが道路を埋め付してきています。

 知らずしらずの内に世界が変わり始めていることを人々は知る必要があると思います。
インフラが整いバイクや車が増えてくると地方の人々は都会に流入し始めます。
そして膨大なエネルギーを都市は飲み込み食い散らかしてさらに大きく拡大していきます。
 巨大な看板が出現しTVやあらゆる媒体を通してさらに大きな欲望を人々に植え付けていくのです。
その先にほんとうの幸せが待っていると・・・・・。

寺本君のと最後の晩餐

旅の最後の楽しい晩餐会です。


 私の短い旅は終わりました。

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