リスボン坂の街をの2

2023/10/12

 旅慣れてきてるというかぐうたらになってきているというか 昔のようにあれも見なくっちゃ こっちにも行かなくちゃという「すぐやる課」のような行動力が影を潜め時間に流される放浪者が今のおれの姿だ。
朝起きたのはこちら時間で4時(日本時間昼の12時)で顔を洗ってメールと日記を書き上げひと眠りし目覚めると9時45分慌てて朝飯(8~10時)に駆けつけて飯をくう。
こんなことをしているから行き当たりばったりの観光地巡りになって初めの計画もいい加減で大雑把なおれの予定表とさえ大きくずれているが道端に座り道行く人を眺めるのが好きなおれの時間だけはたっぷりある。
ま~77才のおれとしてみれば過ぎ去った過去は走馬灯の如しであり行先は目前ではある。
何も焦らずゆったりと時を過ごせばいいのかもしれん。

 リスボンを見渡せる高台(サン・ペドロ・アルカンタラ展望台)を目指す。
地下鉄で24hチケットはすでに期限切れで自販機で再購入か追加しなくては 自販機の使い方がわからん。
焦っていると係員がやってきて今のチケットに15€を追加したもらう。
地下鉄を使って駅を出るとバシリカ・・・教会が目の前に中を見学する。
どの教会や城も天井の美しさに圧倒される 漆喰に描くフラスコ画は失敗すると書き直さなければならない、とどこかで聞いたがよくぞ上を見上げて書き上げる職人(現代は画家)魂の気迫が感じられ圧倒される。

 高台に登るには最古?のエレベーターがあり長蛇の列だが楽には勝てず並んで待つ。
長蛇の列は路上のギター弾きが癒してくれた。
彼のトレモノの技術は絶品であり長蛇の列も苦にならず・・エレベーターで高台にやってきた。

 この高台は整備されて広場になっていて木陰もあり小一時間ほど眺めを堪能したのはギター弾き語りの歌い手がおれの気持ちを高揚させてくれ彼の演奏が終わるまでこの景色と音色がおれの心にしみたためでもある。

 リスボンは坂の道で歩道は磨きこまれた石畳であり歩きにくく道も狭く鉄路もあり路面電車に車にバスに集配の車に観光客を載せたカートとこの狭い道になだれ込む 人も割り込む が見事に車も人も流れている。

 観光の街 リスボン 日本は見習うべきところがたくさんある。
この円安は長く続くだろう。
海外から見ると日本はお得な旅先なのだ。
ヨーロッパは日本食ブームだ。
過去の技術の日本 テクニカルな日本は風の如し過ぎ去り 今や日本の文化が最大の売り時なのだ。
若者は日本の漫画コスプレを着込み 日本の入れ墨にあこがれ ラーメンに寿司にうどんにと日本文化に飢えている。
「おもてなし」なんてえらい連中はいっているが彼らにはそんなことより日本の文化に触れたいのだ。
格安の日本にあこがれるのは当然だろう。
こちらが彼らの好みに合わせ際すればいいだけなのだ。


バシリカ・・・教会


礼拝堂


天井の壁画のすばらしさ


エレベーター長蛇の列も彼のギターのトレモノ・テクニックで苦にならず


歴史を感じるエレベーターである


エレベーターからの展望


エレベーター展望より


入場料4€


ポルトガルといえばタイル絵


これまた天井


展望台 ギター弾きに癒される


帰りは最古のケーブルカーを使う


ケーブルカーにて

 リスボンは古き良き時代をこれでもかと演出しているのだ

何もきれいで新しいものがお客をもてなすということではない
日本では勘違いしている旅行業者や土産店が多いのではないか?
過ぎ去りし昭和の日本を演出するだけでよいとおれは思うよ
彼らは日本の漫画文化の影響を強く受けているのだから
日本の議員さんやお偉いさんよりももっと強くだ