再び旅順を訪ねる

20016年10月8日

 父は旅順師範は白亜の殿堂といわれていたとう。
ロシアのホテルを学校にしたためだと、父が考えていた校舎はもっと堂々としていたし寄宿舎も裏側にあったという。
昨日も汽車で旅順行きを試みたが今日は確実なタクシーを利用してもう一度訪ねることにした。
中国のタクシーは初乗りが10元(150円)で日本から比べるととても安い。
気軽に使え大都市ではどこでも止められ台数も多くは流しているのでとても利便性がいい。
ただ、半島で海に面した大連でさえも空はかすんでいて空気の汚染度は深刻でマスクをかけた人を多く見かける。
黒煙を上げているバスも時折見かけるしタクシーも無駄に流している。
便利でよいが汚染度を考えると?
大連名物の路面電車(レトロなり)は頑張っているし旅順までの郊外電車ももうすぐ開通するよなので交通事情も変わってくるのだろう。

 今日の朝食も父の好きなピータンがゆをコンビニから買ってきて電子レンジで「チン」していただき終了。
98歳の父は総入れ歯に近いので硬い食べ物は食べられない。
でも不思議でピーナツやせんべいは大好き、歯でかみ切るのにパリッと砕けるような感じは良いが鋏のように切ることはできない。
さらに味にこだわりがあり一緒に生活している私たち家族でも悩むところが多い。
でも私は食べづ嫌いだと思うので昨日も北朝鮮料理の冷麺よりもビビンバなら大丈夫かもと思って頼んで二人で分け合って食べると冷麺がいいといってビビンバは私が食べた。
中華の料理でも油が違ったり八角や香草(パクチー)は学生時代や教員時代はここで昔食べていたと思うのだが?
少しだけ食べてもういいという。
そういえば餃子を最初に食べた時これが餃子だといったのに次から餃子を食べたいとはいわなくなった。
あ〜小籠包が食べたい!

 8時にホテルの前からタクシーを探すが通勤時間帯かしら流しがなかなか来ない。
15分ぐらい待ったかしら?タクシーで初めに旅順駅向かい写真を撮って昔の学校があった隣の旅順博物館に向かうように伝える。
前回訪ねた星海公園の海の上を横浜のベイブリッジのような感じで通過する道路を通る。
旅順駅で列車にこだわる父のために時刻表を探すがのっていない。
窓口に並んで旅順から大連(中国では汽車はバスで火車が列車)の2人の切符(中国では票)を紙に書いて窓口に出す。
メイヨー(無い)と断れる。
そっけない中国公務員の対応が返ってくる(文化の違いでしょう)
どうも本当に大連旅順間は列車がないのかもしれない(近くまで通勤電車が開通しているからなのかしら、貨物は行き来しているよう)
写真を撮ってトイレを済まして旅順博物館に向かう。
大連管轄の運転手は博物館がわからん?
聞きまくり博物館に到着。
ここで一度旧師範学校は見ているのでもう一度旧師範学を眺めたらいいというと思い20分待ってくれたら大連に帰るからどうする?と運転手に聞くと待っている遅くなってもかまわないというので父を連れて跡地に行くが止めたところから少し距離があって歩くのにてこずる父。
私が確認するから待っていてといって父を置いて跡地に行くと工事をしている。
そこに旅順師範学童旧跡の石碑が工事で掘り出され路上に置いてあるのを発見!
父を迎えに行きゆっくり歩いて連れてきて見せる。
父も納得で校舎の裏は寄宿舎は取り壊され壁に囲まれているだけだった。
そのときすでに30分を過ぎていて私は父を残して近道をして?ちょっと迷ってタクシーが止まっているところにたどり着くとタクシーがいない。
40分も過ぎてしまったから乗客を拾って帰ってしまった。
焦る。お金を払っていない!これには困った。
違うタクシーで大連まで帰ってきた。
ホテルの前でタクシーを拾ったのでホテルの受付にタクシーが来たらお金を渡してもらおうとおもい行くと中国語しかわからない従業員だったのであきらめる。

 今日のお昼は何が食べたい?
父はなんでもいいというがこういう時は中華もコリアンよりも俺の好きなものはお前が一番知っているというときだ。
ホテルから降りてほんの少し歩いてエレベーターに乗れば日本料理屋だ。
そうだよね!私だって旅をしていると無性に食べたくなることあるからな〜

 タクシーの運転手がホテル部屋にやってきた。
私は130元だったから150元(2250円)封筒に入れて用意してあったので渡すと当然のように足りないという。
100元(1500円)待たし代金として決着し今回の事件は終了(あ〜よかった)

 もう旅も終わりだ。
夕飯も日本料理で決まり(高いんだよね〜)
満足の父がいるのでこれもよし!
明日は9時にホテルを出ます。
たぶんか自宅に帰るのは夜の9時を過ぎるでしょう。
早く寝て明日に備えてもらいます。

タクシーで旅順を往復するがトラブルが?


旅順駅は当時のままだ(旅順駅と父)


この石碑を見て父も納得  旧旅順師範は白亜の殿堂といわれていたらしい


帰り道の旅順の港町で漁船の集団(タクシーから)


大連の郊外では紅葉が始まっている


お昼は日本料理店で大好きな蕎麦をよろこんで食べる父


今夜もこの日本料理店で大連最後の夕食となりました。

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