移動日に設定のため宿は寝台列車

2019/11/20

 昨夜も早く寝て7時半にはホテルの朝食を少し少なめに食べると元気が出ていた。
老人なのに子供ような単純な細胞でできているのだろうか?
ともあれ活力がみなぎってきたことは確かだ。

 ホテルをチェックアウトしたのは9時だった。
トクトク(オート三輪)をひろいシレットの空港から来た時の1/3の価格で飛行場までやってきた。
といっても行きは車だったけれどバングラディッシュの価格がややしみてきたとは思う。
ただし、都会から離れているからこの程度ではまだ修行が足りないと思います。
シレットの飛行場は国際空港である。
ただし海外からの便は今日はないらしい。
午後便にはありかもしれないがダッカ行きのEチケットを見せるとインターナショナルへ行けと兵士にいわれた。
セキュルティー・チェックを受けて中に入り掲示板を見るとダッカ行きばかりで他に行く便はない。
バングラディッシュも首都に何もかもが集中している図式が出来上がっているようだ。
シレットについてほっとしたのはダッカで鼻をかむと空気の汚れがダイレクトにティッシュペーパーに反応が現れるがシレットでは空気の汚れの色がつかないのだ。
ただし、道路の埃は尋常ではなくその点は気になるが少し郊外に出るときれいな空気を実感できる。

 市内から空港までの途中に大きなお茶園(ティーガーデン)が延々と続いていた。
トクトクに乗ってこの茶園を見て七色の層のお茶(虹色のように違う種類の茶を重ねるらしい)を広州からダッカの航空機の中で隣人に勧められていたのに飲んでいないことに気が付いた。
ダッカなら飲めるさと心の中で開き直って後ろ髪を引かれる思いを感じていた。

 バングラディッシュは北海道の2倍にも満たない国なのでシレットを飛び上がったらすかさず乗務員が昼食のパンと水を配り食べ終わるとすぐに降下の姿勢に入る。
飛ぶ時間よりも空港で乗客の乗り降りする時間のほうが長いくらいと感じた。

 空港から列車でダッカ中央駅(コムラプール駅)まで行こうと考えた。
夕方7時出発なので空港での時間は1時ならどれほど時間がかかってもいいと考えて駅に向かった。
切符購入窓口には長蛇の列がつながっている。
前回も寝台列車の切符を購入した時にもちょっとしたすきに間に入られて後ろの人に注意をさので列に並んでいる人の密度は半端ではないのだ。
バングラディッシュの人は気さくに話しかけてくる。
私がコムラプールに行くというと首を振ってこっちにこいという。
切符を買ってからだというと
ノー・チケットでいいという。
そんなばかなと思ったが列に並ぶ勇気がなく男について行く。
バングラディッシュの線路は広軌と並行してもう一本の線を有している。
三本線の鉄路だ。
列車が入ってきた。
屋根の上にも人が乗っている。
インドじゃ駅に入る手前でみんな降りて屋根には乗った人は見たことはなかったがバングラディッシュじゃ駅に入っても構わず屋根に乗っているし入り口に入りきれずにぶら下がっているし想像を絶する込みぐわいだ。
 すると小さな車両が入っていた。
男がこれがコムラプールに行くという。
入ってきて降りる人も乗る人も同時に責め合うから戦場のような様子なのだが男が私のケツを押してくれて何とか中に入ることができた。
中に入ると今度は質問攻めだ。
どこから来た
家族はいるか
結婚しているか
子供はいるかと
この老人を責め立てる。
そんな中を頭にかごを乗せ その中に水やお菓子、バナナやリンゴ、得体のしれない料理器具、宝くじかそのようなもの、おもちゃを この混んでいる列車の中で売りあるくのだ。
ちゃんと買う人がいる。
それを見ているのが面白い。
寅さんの口上のようなイントネーションで話しているのだろう。
客を笑わせしっかり売り抜けているのが面白かった。

 隣に列車が入ってきた。
周りの人が一斉にアレのれと指さす。
あちらの列車のほうが早く行くらしい。
という私はいそぐ旅ではないのだが・・・・・
いわれると乗り換えなくてはとみんなに助けられて入ってきた列車に乗った。
この列車もご多分に漏れず大混雑で3人掛けの椅子には4人から5人が座っている。
その中の一人が席を変わるというのだ。
私に座れと譲ってくれる。
とにもかくにも大騒動でコムプラート駅に着いた。
切符はないのにどうするのかと?
人の流れに押し出されると改札も通らずに外に出てしまった。
む〜無賃乗車をしてしまったのだ。

 これからが大変だった。
3時前だったので7時までどうやって時間を過ごそうか?と
駅の周辺も面白いので探索を続けたが1時間も歩くと背中に荷物が食い込むし、静かな場所はあるはずもなく・・・
チャイ(ミルクティー)をお替りしても何倍も飲めるものでもなく〜〜
しばらくすると列車が入るとみんなが移動するので椅子が空いてそこで休息をとることにした。
 過ぎ行く人を見ている。
ほとんどの人のおなかがぷっくりとでているのだ。
20代半ばからと思われる人でもぷくっとおなかがせり出している。
すでに成人病にかかり始めたバングラディッシュの人たち
今からでも対策を立てねば未来に痛恨を残すことになるだろう。

 私の乗る寝台列車は7時の予定が3時間も遅れてやっと動き出した。
4人部屋で下の席だった。
みんなが親切に大切に扱ってくれる。
ベットメイクも手伝ってもらって・・・
気持ちよく眠れそうだ〜〜〜



ホテルの屋上のレストランで優雅な食事(ホテル代に含まれているため)


ダッカ空港の駅までやってきた。
この中の切符売り場が半端でない込みぐわいだった


我先にと私もケツを持ち上げる人に助られ


みんな兎に角おせっかい


街角の「寅さん」 得体の知らない薬の販売中 


街角の食堂で


タンドリーの窯で焼きたてのチャパティーとチキンカリー これはうまい


通り行く人を眺めている 私ってすきなんだボーっとしているこの時間が


やっと 列車が入って来ました。

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