バングラディッシュ旅の終わりに

2019/12/28

 バングラディッシュから帰って1ヶ月も過ぎてしまった。
クリスマスイルミネーションの臨時駐車場のバイトの仕事を友人としていたので書く暇がなかったとは言い訳にはならないけれど父の帯状疱疹後神経痛に走り回っていたことは事実です。
最近やっと痛みから解放されてきたようでほっとしているこの頃です。
神経痛には温泉が一番とせっせと昔のように温泉通いが良いが効いてきたのでしょう。

 バングラディッシュはとてつもないスピードで発展している国でした。
ちょうど日本のオリンピック前の列島改造時代が今のバングラディッシュです。
道路もいたるところで掘り返され工事が進行中でそのための渋滞にリキシャもCNG(トクトク三輪車)も荷車もトラックもバスも乗用車も我先にと先を争い向かっていくのでその渋滞はさらに激しさを増しているのがバングラディッシュの現状です。

また、すべてが中央のダッカを向いているためダッカの交通渋滞は最悪でしかも空の色もどんよりとしたというよりよどんだ空気が支配しているのが現状です。

河口のクルナの街でも道路工事はどこでも見られる風景でした。
河口というか海のような河口といったほうが良いのだろうと思うがバングラディッシュ版豪華客船でのダッカまでの船旅は中々優雅であり旅をしていると実感させられたが夜が明けると景色が一変してレンガ工場からの煙が立ち上りその数は100を下らない煙突から煙が立ち上っていた。

ジャングルから一夜明けると

さらにダッカに近づくと大きな工場から色の黒い煙が勢いよくもうもうと吐き出されるのを見てオリンピック前後の当時の京浜工業地帯を思い出してしまった。
造船工場も朝早くから溶接の火花が舞い散り工場群がダッカの街まで続いていた。


 飛行機の中でバングラディッシュ出身の日本で企業コンサルト会社の若手社長と偶然にも隣り合わせた。
彼が言うには「バングラディシュに工場を移転するには時すでに遅し、条件の良い地域は中国と韓国が全て押さえてしまった。日本の会社がこれからバングラディッシュを目指そうとしても2流、3流の地域になるだろう。」
日本の企業経営者は決定にちゅうちょしすぎて判断が遅くなりすぎることが原因なのだろうと2人で話し合っていた。
アジアを旅していていつも感じることだが私たち日本人の想像しているアジアはどこにも無いのかもしれない。
辺境や国境の入り組んだところでさえもプロパンガスや電気が当然のように使われてきている。
そして小さな雑貨屋にはビニール袋に詰められたお菓子が所狭しとぶら下がっている隣にはペットボトルのジュウス類が無造作に積み上げられている。
どこを歩いてもプラスティックの破片や破れたビニール袋にペットボトルは探す必要がないぐらいに目に入るだろう。
民族衣装にしても披露宴では見ることができるがそのほかはショー的な要素が強く感じられる。
私が探し求めているアジアはそう簡単には見つからないのだろう。
文化は近代化されているが人は私のような貧乏旅をしている者には親切で優しい。
特に都会を離れるほどその傾向は強く田舎は安心してブラツキできるところが多い。
特化してバングラディッシュはダッカのような大都会でも旅人には優しく親切でおせっかいすぎるほど面倒を見てくれる。
バックパッカーはこの地をあこがれることがよくわかる。
これば旅人が少ないことが原因なのだろうが隣のインドでも貧しい人たちのほうが何かと親切であることからして世界共通なのかもしれない。
えてしてお金を持つと人は身構えるからな~

シレット・モスクの中の自習室


シレット・モスク 祈りの時間に訪れた


オールド・ダッカ 陽気な連中


ダッカ中央駅と空港駅間列車(狭軌列車)の車内にて

バングラディッシュはアジアの中で人口密度は最も高く 最貧国といわれているが人々は明るく屈託なく親切だ。
アジアの中では最も旅人の訪れない国でもあるがこの国の経済の発展は目を見張る勢いで伸びている。
日本の企業も遅れないと進出を企てているが先に書いたように良いところはすでに抑えられた後らしい。
スマホの普及も一般にいきわたっていたし4G回線がどこでも使えた。
ホテルのWiFiもストレスなくアップロードできたしデジタルの普及は目を見張るものがある。
あと2~3年もたてば全く違う一面を見せるようになるだろう。
でも人々の明るく笑顔で私を向かい入れてくれたおせっかいなほどのおもてなしはなくさないでほしい。

 今回の旅の経費

 旅の計画が10月に入ってからのため格安航空券を取り損ねていることが一つ
さらに大きな痛手はdocomoショップで購入したPixcel3は0円の購入だったが海外パケットが組み込まれていたのに全く気が付かないでホテルではWiFiで使用し外ではカメラとして使っていた。
古いHUAWEIにバングラディッシュSIMを入れてスマホとして使っていたので11月のdocomoの料金はかなり安くなるだろうと思っていた。
ところが3万円を超える請求書が来て慌ててDocomoショップへ出かけたが海外パケットはパンフレットに入れてあるということで片付けられて泣く泣く支払う羽目になった。
今回のバングラディッシュ・ビザはネット申請しその引き取りをどんぐりツアーにお願いした。
ネット申請時に帰りの航空券を提示する必要があり中国南方航空 羽田-広州-ダッカを使ったがエアアジア 羽田-クワランプール-カルカッタ(インド)または成田-バンコック-カルカッタを使い陸路(列車かバス)で国境を越えダッカに入るなら4万円以内で利用できたと思う。
(帰りの航空券には裏技ある)
さらにホテルは1泊3000円はかかっているがこれもインドと同じで格安ネット検索(agoda)を使わず直にホテルと交渉したほうが諸経費がかからずに安くなり部屋もよい部屋が取れると思う。
また2週間であちこちと回るため安宿ではなく中級ホテルを利用したことも経費増加の原因であり。
航空券とスマホの海外パケット料金で45000円ほど多く費用が掛かってしまった。
バングラディッシュの旅も今後旅行者が増えればベンガル文字のほかにアルファベット表記が増えてホテルも増えてくると思われる。

 

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